49ドルで自分の資質を知るテストを受けてみた。ぶれない自分になるための投資。

こんにちは。消費税にうるさい税理士の石川です。今日は自分へのお金の使い方の話です。

多かれ少なかれ誰しも自己分析には興味があると思います。でも自分一人で自分を客観的に捉えるのはなかなか難しいですよね。
自分を知っていたら、ビジネス上の言動にも工夫ができます。失敗の分析や反省も効率よくできると思います。
先日、ストレングスファインダーというもののテストとカウンセリングを受けてみました。
経営者の方、将来、自分の得意分野で独立したい方、組織の中で上に登っていきたい方の自己投資の一つとしておすすめです。

ストレングスファインダーの印象は、自己分析の拡張版

ストレングスファインダーとは何なのか、正確な説明は認定コーチに譲るといたしまして。
私の感じたところは、自己分析の拡張版。

自己分析と言えば、就職活動。
私が大学生時の就職活動は、もう20年も前ですが(;^_^A、大学3年生の冬くらいから始まりました。「まず、自己分析をしなさい」とよく言われました。
うじうじ内省してみましたけどね。本音のところ、しっかりものの同級生の発言に影響されたり、たまたま目にした漫画やらドラマやらの登場人物に感化されたりで、自己分析できていたとは言い難いですね。

また、新卒、中途に限らず、入社試験に行くと、適性検査という名の性格診断みたいなのを受けさせられた経験があると思います。
「自分は用心深い性格だ」というような質問に「全く当てはまる・当てはまる・どちらとも言えない・当てはまらない・全く当てはまらない」という選択肢の中から選ぶ、というものが延々と続くあれです。あれって、結果がどうだったのか還元されることってまずないですよね。

自己分析だの適性検査だの、会社に入れてしまえば、または独立してしまえば関係ない、とも言いきれないと思います。自分についてわかっていれば、わざわざ自分が苦痛と思う方法で仕事しないで済みますから。

とはいうものの、自分で適性検査を受ける方法なんて知らないし、お金かけてまで・・・といつの間にか忘れて行ってしまいますよね。
私もそうでしたが、たまたま友人がストレングスファインダーの認定コーチになるための勉強をしていたことがきっかけで、テストを受け、その友人にカウンセリングしてもらいました。

私の結果

ストレングススファインダーのテストそのものは、性格診断みたいな感じです。インターネット上で受けることができます。テストを受けるのに49ドル、約5千円かかります。これはクレジットカード決済で。
テストが終わると、25ページくらいのレポートがすぐにpdfで提供されます。

ストレングスファインダーでは、人の資質を34に分類して、自身が持つ資質の順位を教えてくれます。資質というのはこんなもの↓。そしてレポートはこんな感じ↓。

上位の資質に来るものは自身が才能として色濃く持っているものですが、この資質に投資を掛け合わせないと強みにならない、というのがミソらしい。まずは、才能を知りましょう、ということですね。

レポートには、どの資質が上位であるかという順番に加えて、資質の順位の組み合わせなどから誰のものとも重複しない分析が書いてあります。
私の上位の資質は、1.慎重さ、2.自我、3.共感性、4.収集心、5.責任感でした。

レポートにも分析が文章でたくさん書いてあるのですが、やっぱりカウンセリングを受けて理解できることも多いです。
友人にレポートを見てもらって、次のことがわかりました。というか、ある程度わかっていたことだったので、「やっぱりかあ~」とか「そういうことね」という感じです。

・慎重さ(1位)×自我(2位)×共感性(3位)= 自我が強く、共感性も高いので、自分の才能を尊重して認めてくれる人と時間を過ごすのが好き。しかも慎重さがある故、友人は多くない。
・収集心(4位)×学習欲(7位)×最上志向(9位)= 専門家と思われたい、という欲につながっており、興味のある研修やセミナーに出席して知識を集めている。

勤めていたとき、上司から、冗談ぽくですが、「俺が話しているときに真剣に目を見つめてくるので怖いよ~」とよく言われました。陰では「石川は、頭の中でカシャカシャカシャカシャ考えているに違いない」と言われていたようです。
きっと、慎重さを発揮して、上司の発言をすさまじく注意深く聞いていたんでしょうね。

また、独立前から、自分でお金を払って、年8回の企業再建の実務セミナーを受けています。来年度も受けるつもり。事業再生や債務整理で、クライアントの役に立ちたいのはもちろん、銀行員さんから一目おかれたいからです(笑)。収集心と自我によるものだと友人も言っていました。

わかったふりをされるのは自分に原因が?

ストレングスファインダーの結果から、行動で気を付けるべきことを友人に教えてもらいました。
・「慎重で確信できるまでしゃべらないので、逆に意識的に意思疎通した方が良い」
・「コミュニケーションの資質の順位が下から二番目だから、どう理解されたか確認した方が良い。『はい・いいえ』で答えられる質問ではなく、『どう理解されましたか?』とオープンクエスチョンで聞くと良い」

これを聞いて、経営者の方とのコミュニケーションで次のような悩みがあったのを思い出しました。

経営者の方に試算表を渡すと、さっとしまってしまう方がいます。
「一つ一つ説明しなくていいよ。わかっているから」と席を立つ方も以前にはいました。
あれって、何なのでしょう?試算表って成績表ですからね。
現実を見たくない?
悩む姿を見られたくない?
実は見方がわからないと知られたくない?
経営者というプライドが邪魔して聞けない、というのもありそうだと感じます。
特に勤めていた当時は、クライアントとの相性とか関係なく担当を割り当てられてしまうので、なかなか深い信頼関係にならない、ということもありました。今は直接契約してますからねえ、相性から入っていますけど。

これって経営者の方にとっては正直、顧問料の大部分を無駄にする態度です。
わかっているふりをさせないためにどう対応したらよいのだろう、と悩むこともありました。
プライドが高いであろう経営者の方に「ほんとにわかってるぅ?」とツッコミ入れたり、「わかったふりしなくていいですよ」とは言えないですよね。

友人に教えてもらった方法でコミュニケーションしてみよう!と思っています。

次の週、仕事上の気持ちや発言に変化が

カウンセリングを受けた次の週、クライアントとの会話が楽になりました。
クライアントから「ほかのお客さんとか、景気はどんな感じって言ってる?」と聞かれることは多いです。これってあいさつ代わりなのですが、今までは、この質問を受けると、「日本の景気について正しく大きく語れなければ勉強不足と思われる!しかも守秘義務大事!」と肩ひじ張ってしまっていました。
先週もまさに景気の話が出たのですが、「慎重な故に他人から何を考えているかわからない」と思われがちということを意識して、慎重になりすぎないで、自分の感覚から答えることができたように思います。

自己投資としてありだと思います。

テスト自体は49ドルで受けられます。
上記ではカウンセリングと書きましたが、正確にはコーチングというそうです。テストの先には、認定コーチのコーチングが用意されています。
私が受けたカウンセリングは15,000円/90分。以降3か月のコースで30万円だそうです。
決して安くはないですが、1対1のコーチングですし、友人曰く「宿題も出す。真剣に取り組んでほしいから、価格は敢えてある程度高めに考えている」とのことです。私は納得できる価格だと思います。

結果として仕事の成果、さらには生きやすさが得られると思います。
私自身は自分一人で年がら年中ぶれて先に進まないことが多いので、コーチングをお願いするというのはありですね。